昨日発表(リンク先はイタリアのサイト)の
スズキ「アクロス」。
欧州で今年(2020 年)秋に発売されるという
新型と言われるこのクルマ。
全体のフォルムはあのクルマに似てますねぇ。
……というところから話題をふくらませます。
スズキ アクロス
早速種明かしをすると、
ベースはT 社「RAV4 PHV」です。
外観はフロントマスクをスズキ風に
してありますが、中身はまるっと
「RAV4」とのこと。
個人的にはこっちのほうが控えめで好きです。
という感想は置いといて、
これはT 社とスズキが業務提携を
行ったことで実現したこと。
かつて、エスクードと市場を争った
RAV4 がこんな形でスズキに貢献することに
なるとは当時は予想もつきませんでしたね。
Crosstrek(日本名 SUBARU XV)
T 社 PHV の OEM として
もう一つ忘れてならないのがこのクルマ。
米国の燃費規制に対応するため、
「急ごしらえ」で誕生したというこのクルマ。
ですが、こちらは結構手が込んでいます。
PHV システムについては、
T 社のものを使っていますが、
組み合わされるのは
スバルの水平対向エンジンですし、
左右対称のレイアウトも実現、
かなりスバル色の濃い内容。
ただ、バッテリー容量確保については
いかんともしがたく、荷室床面が
上がっていたりで、使い勝手は
若干犠牲になっているようですが。
また、このクルマは採算度外視のようで
売れば売るだけ赤字ということです。。
国内販売の可能性
さて、今回紹介した 2 車種。
果たして国内販売の可能性は?
ということについて。
(以下、あくまでワタシの憶測です)。
スズキ アクロス
このクルマ、欧州向けですが、
生産は日本の工場だったりします。
なので、国内導入の障壁は少ないです。
ですが、本家の RAV4 PHV が
その大きな需要により
急遽オーダーストップがかけられている
現状を見ますと、
発売されるとしても相当先の
話になると思います。
Crosstrek(SUBARU XV)
こちらは米国生産。
さらに既述のとおり
採算のとれないクルマなので
このまま国内で売ることはないでしょう。
とはいえ、国内においては
後手後手になってしまっている
燃費対策の実施が急務となっています。
昨年 XV の 2L がすべて e-BOXER になったのも、
間もなくフォレスターの 2.5L エンジン、
インプレッサ AWD の 2L エンジンの
搭載がとりやめとなるのもこれが理由です。
スバル純正の燃費対策としては
現状はマイルドハイブリッドの
「e-BOXER」しかありません。
これだけでは不十分ですから、
いずれは何らかの形で
T 社協業による
ストロングハイブリッドや
PHV が導入されることは
間違いないでしょう。
EV も
また T 社・スバルで EV の
開発にも着手したという情報もありますから、
この分野についてはますます
目が離せなくなりそうです。
個人的には次世代アウトバックで
PHV モデルの登場を望みたいところです。
したっけ。