まもなく日付が変わろうとしていますが、
本日 5 月 25 日は「食堂車の日」。
時代を遡ること 1899 年の今日、
山陽鉄道(以後国鉄を経て JR 西日本)の
山陽本線で食堂付きの一等車が
営業開始しました。
食堂車の始まり
「食堂車の日」はその日にちなんでいるんですね。
この列車が走ったのは京都から三田尻(今の防府)で、
山陽本線はまだ全通していなかったようです。
また、当初は調理が比較的容易であることから
洋食限定の提供であったようです。
その後、和食も提供されるようになり、
各地を走る様々な列車に連結されていきます。
食堂車全盛期
私の物心が付いた 80 年代後半には、
まだ食堂車を連結した特急列車が
たくさん走っていました。
いまでも覚えているのは、
小学生の時に北海道への旅で乗った、
特急「みちのく」の食堂車で
食べたカレー。
※ 「みちのく」は上野~青森を常磐線経由で結んでいた
583 系を使用した昼行特急。
1982 年の東北新幹線開業で廃止。
青函連絡船で渡った先の道内特急でも、
食堂車をつないだ列車は沢山ありました。
そして、さらに印象が強いのは、
まだ昨年ということもあるでしょうが、
豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の
食堂車「ダイナープレヤデス」。
夕食のコースは断念(高額ゆえ…)したのですが、
ランチとパブタイム、そして翌日の朝食を
食堂車で味わうことができ、最高の思い出になりました。
※ 当時の食堂車も模様も含めてトワイライトの
乗車記をブログにまとめてあります。
風前の灯
かつては急行列車にまで連結されていた食堂車。
現在、食堂車を連結しているのは、
「カシオペア」、「北斗星」、そして
特別運転の「トワイライトエクスレス」のみ
となってしまいました。
定期列車として営業している食堂車は
既に姿を消してしまいました。
最近、各地でレストラン列車が誕生していますが、
なんとなく食指が動かないのは私だけでしょうか。
短距離運転の列車では旅情が薄い気がしてなりません。
ということで、この貴重な経験ができるのは
今年度いっぱいになるかもしれません。
未経験の方はなくなるまえに是非
その感動を味わっていただきたいと思います。
したっけ。