本日、JR 西日本のクルーズトレイン
「トワイライトエクスプレス瑞風」の
運行が開始されました。
それを祝しまして、
私が以前体験した
元祖「トワイライトエクスプレス」
(瑞風が付かない方)の旅の記録を
お送りします。
旅をしたのは 2014 年 7 月。
今では不可能となった
大阪→札幌の鉄旅記録を
ごゆっくりお楽しみください。
三連休に友達と「知床の山攻略ツアー」を
計画し、時間のある私だけ
前乗りすることにしました。
その大地への旅の第一日。
憧れの列車に乗ってみました。
自宅最寄り駅を始発列車で出て東京駅へ。
オトクにこだま
6:56 発の「こだま 633 号」に乗ります。
今回は東海道新幹線開業 50 周年記念の
「こだま☆楽旅IC早特」を使いました。
これを使うと東京→新大阪間でグリーン車に
約 50% 引きの 9,500 円で乗れて
しまうというお得なきっぷです。
※ 2015 年 3 月末までの期間限定です。
ゆったり
乗車したのは 9 号車。
東京~新大阪間では「こだま」も
16 両編成なのでグリーン車も贅沢に 3 両。
ただし、車両は 700 系だったので、
各座席の電源コンセントはありません。
先頭の席にあるのが見えたので
車掌さんにお願いして真ん中の
席から変えてもらい電源確保!
そもそも利用者の少ない
こだま号なのでグリーン車もいたって静か。
走りもゆったりで、
小田原、三島、新富士、静岡、
掛川、浜松、豊橋、岐阜羽島、米原で
それぞれ 5 分間足をとめて
後続の列車に道を譲って行きます。
浜松では接続列車待ちで
4 分ほど遅れましたが、
三河安城で定時に戻っていました。
よほど余裕のあるダイヤなんでしょうね。
いよいよご対面!
ということで新大阪にも無事定時に到着。
在来線の普通列車で大阪へ一駅移動します。
目的の「トワイライトエクスプレス」が
入線する時刻は 11:11。
既に過ぎていたのですが、
まだ列車は入線していない様子。
入線時の儀式
出発となる 10 番線ホームに
向かってみると
しばし待ったところで列車が入線。
ホームで待機する食堂車スタッフが
列車に向けて一礼するのが
恒例儀式となっているようです。
予定通りの入線ならこれが
見られなかっただけに今日は
とてもラッキーでしたね。
入線後は 11:50 の発車時刻まで
たっぷり時間があります。
自分の寝床を確認、荷物を置き、
一旦下車夕食用の駅弁を調達します
食堂車でのディナーは 12,000 円という
値段に日和って予約しませんでした。
今思うともったいない……
9、10 番線ホームに駅弁屋さんは
なかったので、隣の 11 番線ホーム
(主に北陸線特急用)まで移動しました。
出発前の探検
まだまだある停車時間を
利用して車内を探検してみます。
1、2 号車は A 寝台個室
(スイート、ロイヤル)のみで、
3 号車の食堂車を隔てられており、
なんとなく入るのも憚られたので
外からのぞきこんだのみ。。。
B 寝台個室シングル・ツインは
やはり狭いようですが「あけぼの」や
「北斗星」のソロに比べると居住性は
良さそうでした。
出発進行!
そしていよいよ発車。
私の居場所は 8 号車。
B コンパート(いわゆる B 寝台車)です。
自分のベッド脇にある通路の
簡易椅子で車窓を見て過ごします。
西大路手前で上り
「トワイライトエクスプレス」と離合。
あちらは新幹線の高架下を
走っていたのであまりいい絵は
撮れませんでした。
おおらかな感じ(性格も体格もw)の
車掌さんの検札が終わった後、
シャワーカードを購入するために食堂車へ。
19 時前後の日没時間を避け、
18:00 – 18:30 に予約しました。
湖西線に入りしばし走ると
車窓には広大な琵琶湖の姿が。
近江塩津で北陸本線と合流する
直前まで車窓を飾ります。
鳩原ループ線を脇に眺めながら
(下り列車は通らない)敦賀へ。
食堂車でランチ
敦賀を過ぎた当りで食堂車へ。
ランチ営業は 13 時からでしたが
当初は混雑が予想されたので
少し遅らせてみたのですが、
それが正解だったようで、
すぐに空席に案内されました。
オーダーはハンバーグと
スープ、サラダ、ライスのセット。
最初にやってきたスープで軽く
口内を火傷。。。
ハンバーグはそれなりの
お値段だけあってかなり美味しかったです。
気分的なものもあるかもしれません。
それにしても、日中に食堂車で食事が
できるというのは、イベント列車を除くと、
今はもうこの列車だけなんですよね。
朝食予約
食後はロビーカー、ミニロビー、
B コンパートメント通路などを
転々としながら時を過ごします。
B コンパートメント上段だと
寝るまで自分の居所がないのがちと辛い所。
14:30 過ぎに食堂車スタッフが
自席に夕食確認と朝食予約のお伺いに来ました。
既に 8:20 からの回しか空いていなかったので
その時間帯を予約。
下り列車の場合、
6:00、6:45、7:30、8:20 の
4 回設定されていますが、
早い回は団体のお客さん達に
抑えられてしまっているようです。
その後もぼんやりと
車窓を眺めたりして過ごしていると、
直江津に到着。
シャワータイム
停車中にシャワータイムが
来たのでロビーカー脇のシャワー室へ。
先の予約通り 30 分間使えます。
そのうちシャワーが出る時間は 6 分間。
6 分って短いんじゃ?という方も
いると思いますが、純粋にシャワーを
出せるのがこの時間ですので、
出しっぱなしにしない限りは
十分余裕がありました。
実際、私は 2 分ほど余裕がありました。
夕食はロビーカーで
さっぱりした後は、ロビーカーで
買ってきた駅弁を食べながら
夕焼け(トワイライト)を……
と思いましたが、生憎の天気のため
どんよりとしたまま暗天。
ソファーに移動しての食休み中に
同乗していた団体ツアーの添乗員の方と
ちょっとお話。
「お客様はフリープランなので明日解散後、
自分は夜の便で帰り。それまで札幌で時間をつぶす。」
との事。
なかなかチケットが取れないこの列車、
かくのフリープランを狙ってみる
という手もあるかもしれません。
もう一つ団体さんが
乗っていましたがこちらは
道内も決まった行程があったようです。
2 つの団体で 80 名くらいとの
事だったので一般として
手配するのはやはり厳しいんでしょうね。
※ トワイライトエクスプレスの定員は
エキストラベッド未使用で 110 名ほど。
新津の次は……
新津に停車。
ここから先、次の洞爺まで
お客さんの乗降はできません。
ここから羽越本線に入ると線路が
悪いのか揺れが大きくなり乗り心地が
若干悪化します。
食堂車で晩酌
食堂車ではディナータイムが
終わり 21:00 からはパブタイム。
この時間は予約なしで入れますので、
再びお邪魔して、グラスビールを傾けます。
中身はサッポロクラシック。
北の大地へ思いをはせつつも
あては但馬鶏の唐揚げ(笑)
まぁ、美味しいので良しとしましょう。
JR 西最後のアナウンス
鶴岡に運転停車。
ここで JR 西日本車掌さんから
最後のアナウンス。
「未明の青森駅で JR 北海道の車掌と交代」
とのこと。
長らく一緒に旅してきただけに
ちょっと寂しさを感じます。
こんな気持も普通の列車では
味わえないですね。
夜も更けてきたの寝床に入ることにします。。。
その2へ続く。
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