昨今、搭載されるクルマが
増えつつある自動ブレーキで
一悶着起きている昨今ですが、
今回は快適装備である
「アダプティブクルーズコントロール(以下ACC)」
に焦点を当ててみます。
ACC とは?
まず、ACC の機能は、
「先行車に追随して自動的に速度調整を行うシステム」
と定義しておきます。
で、私が最近気づいたのは、
「ACC が稼働する速度域がクルマによって異なる」
ということ。
今回は国産各社の SUV (軽自動車は除く)
に絞って稼働速度域を比較してみます。
SUBARU
ACC はアイサイトに付随する機能の一つ。
「全車速追従機能付きクルーズコントロール」
という呼称で、その名の通り
速度域は 0 ~約 100km/h。
スバルの SUV はレガシィアウトバック、
フォレスター、XV がありますが、
全て速度域は同一です。
※フォレスターについては、停止まで
制御を行いますがその状態を保持する
機能がありません。
マツダ
統合システム i-ACTIVSENSE
の一機能でその呼称は
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
(MRCC)です。
SUV のラインナップ CX-5 と CX-3。
どちらにもこの機能を搭載可能ですが、
その稼働速度域が CX-5 が全車速、
CX-3 は約30~100km/h と
多少の制約があります。
スズキ
呼称はアダプティブクルーズコントロール。
搭載車する SUV はエスクードのみ。
稼働速度域は約40~100km/h です。
ホンダ
HONDA Sensing の一機能として
アダプティブクルーズコントロールが
あります(メーカー呼称も同じ)。
気がつけば今ホンダで
SUV と呼べるのはヴェゼルのみなんですね。
こちらの稼働速度域は
約30~100km/h です。
日産
CM で賑わした「プロパイロット」。
その機能として「インテリジェントクルーズコントロール」
という名前が付いています。
昨年(2016年)ミニバンセレナに続き、
今年(2017年)SUV のエクストレイルの
マイナーチェンジに伴って採用されました。
こちらの稼働速度域は
0~ 約 100km/h です。
T 社
アダプティブクルーズコントロール機能を
持つのは TOYOTA Safety Sense P。
T 社内での呼称は
「レーダークルーズコントロール」。
これを搭載する SUV は、
- ランドクルーザー
- ランドクルーザープラド
- ハリアー
- プリウス
- C-HR
の 4 車種ありますが、
全車速対応するのは C-HR のみです。
レクサス
Lexus Safety System + の一機能で
「レーダークルーズコントロール」
という呼称はT 社と共通ですね。
SUV はLX、RX、NX の 3 車種全てに
装着可能です。
高級ブランドにもかかわらず
一部オプションとなっているのが
理解に苦しむ所ですが……
一般化はまだまだ……
以上、さらっと書いてきましたが、
メーカーによって結構差がありますね。
最近評判の高いスバルやマツダは、
この辺においても早めに手を打って
来ているなぁという印象です。
セレナで名を売った日産ですが、
SUV ではまだ採用実績がないというのは
ちょっと驚きでした。
私はアイサイト搭載車に乗っていて、
日産の「プロパイロット」以外
他社の ACC を経験したことがないんですが、
渋滞時の制御ができないというのは
私的に結構重要な点です。
これが使えるか否かで、
街なかでの快適さがだいぶ
かわってくるんですよね。
あくまでメーカーは一般道での
ACC 使用は非推奨ですが、
その特性を理解しておけば
郊外の一般道や街なか等でも
十分使える装備です。
便利というだけでなく、
疲労軽減にもつながりますので、
これが間接的に事故の現象に
寄与してくれることは間違いないと
思います。
ということで、
今後のクルマ選びの観点の
一つに ACC を加えてみるということを
オススメしたいわけであります。
したっけ。