今回はこのニュースから。
「鉄オタがっかり、国鉄車両消滅 特急「踊り子」185系退役、後継車両はE257系」
タイトルに「鉄オタがっかり」とありますが、
自称鉄オタの私は正直この車両については
あまり思い入れがありません。
当時フトコロ状況の良くなかった国鉄が、
通勤用にも使えるようにという
合理的?発想で開発した車両だからです。
急行形電車の置き換えが目的で、
普通から特急列車まで
使うという前提で作られました。
誕生当初でも特急車両といえば
リクライニングシートが当たり前に
なりつつあるなかで、
この車両においてはリクライニングしないという
そのグレードの低さが目立ちました
(その後のリニューアルで改善されました)。
普通列車として乗車する時は
「乗り得」と思いますが、
正規の特急料金を
払って乗るにはそれに
見合わないと思ってしまうのです。
また、この車両は
走行中の前後にガクンと
揺さぶられることが多く、
グリーン車の乗客から
苦情が出たという話もあるくらいです。
そんな 185 系電車ですが、
ようやく置き換えの話が出てきました。
高崎線を走っていた同じ形式の車両は
2016 年に 651 系に置き換えられました
(651 系は常磐線のお下がりです)。
そして、今回は【踊り子】などで
東海道線を走るこの車両も
引退という事になったのですが、
こちらも新車の投入ではなく、
中央線のお下がりである E257 系を
あてがうことになるようです。
すなわち、どちらのケースも、
他の路線での新車投入で余った
車両をあてがうということですね。
全てを新型で補うということは
とうぜん難しいとは思いますが、
日常的に利用する人にとっては
ありがたくないお話ですよね。
もっとも東海道線には
【スーパービュー踊り子】に
使用されているグレードの
高い 251 系もありますからそうとも
言い切れない部分がありますが。
※【スーパービュー踊り子】は
【踊り子】よりも高い特急料金が
設定されていますので JR としても
185系のグレードの低さは認識している
のでしょう……
いずれにしても、
今後数年以内にこの車両が
特急で活躍するのは見納めと
なりそうですから、ある意味貴重な
体験ができるのも今のうち、
と言えるかもしれませんね。
したっけ。