音威子府駅(音威子府交通ターミナル)内で
営業していたお蕎麦屋さん「常盤軒」の
ご主人が亡くなったという悲しい知らせが。
後継者は決まっていないそうで、
このまま閉店となる公算が強いのだそう。
今日は最初で最後、ここのそばを
食べたときの思い出を。
※音威子府=おといねっぷ
北海道&東日本パス
時は 2009 年 8 月。
JR の「北海道&東日本パス」を
使って稚内まで旅行したときのことです。
このきっぷは、春、夏、冬の特定期間に発売、
5 日間有効で JR 北海道&東日本全線の
普通列車自由席に乗り放題で 10,000 円!
というもの。
いわば、北・東限定の青春 18 きっぷとも
言えるものです(以下、一部効力は違いますが)。
基本的に乗れるのは
普通列車の自由席のみですが、
例外で青森と札幌を結ぶ夜行の
急行「はまなす」の自由席に限り
追加料金無しで乗車可能でした。
このきっぷ、のちには、急行に乗るためには
追加で急行券の購入が必要となりましたが
同時に、座席指定券、グリーン券、寝台券の購入で
各設備が利用可に。
さらには有効期限が 7 日間に伸びたり、
消費増税による値上げ、北海道新幹線開通などによる
効力変更などを経て発売が続いていましたが、
2020 年 1 月以降発売はありません。
名車 583 系!
この旅では、朝一に自宅最寄り駅を出て、
基本的には普通列車を乗り継いだわけですが、
一部の例外はこの列車。
郡山から盛岡まで直通する臨時の
快速列車「夏休み東北縦貫号」。
名車と言われた国鉄特急型電車 583 系を
使用しており、その歩みはゆっくりだったものの、
往年の東北特急を彷彿とさせる列車でした。
そして何より、この列車によって
本来必要な 4 回(福島、仙台、小牛田、一ノ関)の
乗り換えをパスできるというのが
とても大きなメリットでした。
第三セクター
盛岡~八戸間は IGR いわて銀河鉄道、
青い森鉄道に乗りますが、
これも「北海道&東日本パス」で乗車可能でした。
※当時、東北新幹線は八戸まで開通。
はまなす
青森からは急行「はまなす」で
一気に札幌へ。
当時、乗車を許されたのは自由席のみ
ですから、席を確保するために
発車のかなり前からホームの
乗車口に場所取りを
する必要がありました。
最果ての地へ
札幌からは再び鈍行旅。
稚内へ向かう最後の列車となる
宗谷本線の普通列車は
音威子府駅で 13 分間停車。
この時にかっこんだのが、
常盤軒さんの音威子府そばでした。
短い時間だったので
しっかり味わう余裕もなかった記憶が。
「次はしっかり味わおう。」
と思い続けていたものの、
再訪叶わず「常盤軒」さんは
閉店となりそう。。
※ 音威子府そば自体は駅近くの道の駅で
食べられるそうです。
稚内では
その日の夕方に稚内着。
現地のユースホステルに泊まり
(当時は「北海道&東日本パス」で割引あり)、
翌日はそこのレンタサイクルをお借りして、
宗谷岬、宗谷丘陵や
ノシャップ岬などを回り、
こうほねの家まで。
※コウホネとは夏に黄色い花を咲かせるスイレン科の植物。
この自転車で 100km 近く走りました。。
※ 復路は記録がないのですが、
恐らく往路とほぼ同じ行程だったかと。
贅沢な旅
今思えば、リーズナブルな旅ながら
かなり贅沢な内容でしたね。
またこんな旅がしてみたいと
思いますが、完全再現はもう
不可能なわけで……
したっけ。