ちょっと辛いですがこんな話題です。
最初の攻略地である相馬に向かうため、
2015年 3 月に開通したばかりの
常磐道(常磐富岡IC~浪江IC)を通過しました。
いわき JCT からさらに北に向かうと現れるのがこの標識。
最大値が 4.1 マイクロシーベルト毎時となっています。
日常生活ができる水準とは言いがたい値ですね。
皆さんお忘れではないとは思いますが、
2011 年 3 月に起こった東日本大震災において、
近くにある福島第一原子力発電所は
壊滅的なダメージを受けました。
核燃料はメルトダウンしており、
どこにあるかもわからない状態で、
現在も放射線をまき散らし続けています。
5 年を経た今でも原発周辺は
帰宅困難地域となっていて、
日中の立ち入りはできますが、
宿泊を伴う滞在をすることはできません。
また、原子力発電所により近い国道 6 号は
二輪・軽車両、歩行者は通行禁止となっています。
ちなみに常磐道では最も近くてもこのくらいの距離があります。
このナビの地図を見ても通行に
多々制限があるのが分かります。
そして、この前後の区間で見た異様な光景。
私は言葉を失いました。
延々に見えるのは田畑の中に、置かれた廃棄物の大群。
各地の除染作業で発生した放射性物質を
含む土砂が積み上げられています。
こんなのがアチコチにあるわけです。
そして、人気のない民家。
庭の草や木々の緑に覆い尽くされようとしています。
そして周囲には荒れ放題の田畑。
まさに「ゴーストタウン」とも言える
光景を目の当たりにする事になります。
結構な時間が経ち、人々の記憶から
忘れ去られようとしているあの震災ですが、
この地ではまだ現在進行形なんです。
どこぞの国のお偉いさんは、
「アンダーコントロール」なんて表現を
使っていましたが、その実は収束とは
程遠い原発の現状や、あちこちに
増え続ける廃棄物を見るにつけ、
なんともやるせない気持ちになります。
なんとかしたい気持ちもありますが、
かといって、私にできることは限りがあります。
ので、今後も足繁く福島に通って、
ささやかな支援をしていく。
これが私にできる復興支援の方法です。
したっけ。