先ほど自宅近くの駅をこんな列車が通過しました。
列車名は【ニコニコ超会議号】。
今日明日で開催されるイベントのために運転されたもので、
大阪を昨夜 20 時過ぎに発車し、
東海道線、武蔵野線(貨物線含む)、京葉線を経由して、
会場最寄りとなる海浜幕張に着くのは今日の 10 時過ぎ。
使用されたのは 583 系電車。
今となっては希少品種となったこの車両、
昼間は座席と夜は寝台と2つの要素を併せ持っています。
今回の運転では、通路をはさんで片側が座席、
もう一方が寝台(ゴロンとシート)でどちらも利用できるという
鉄道ファンにはたまらない設備で運転されているそうです。
しかもこの車両、所属が秋田なので、
この運用に着く前にはるばる日本海側を南下してきています
(この列車にのるツアーも企画されたようです)。
そんな背景まで考えると、乗車されてる人は興奮で
おそらく眠れないことは、想像に固くありません(笑)
ここからはそんな興奮を覚えた若かりし頃の
583 系の思い出を綴ってみたいと思います。
記憶が曖昧な点はご容赦お願いします……。
また当時の写真などもありません。
私と 583 系の出逢いは小学生の頃。
夏休みの北海道への帰省旅行でした。
初めて乗った特急電車なので、
私の中では特急といえばこの 583 系なんです。
当時、私は茨城県笠間市に住んでおり、
まだ東北新幹線も開業していませんでしたので、
鉄路での北海道アクセスといえば専ら常磐線。
昼下がりに水戸を発車し、青森に着くのは深夜 0 時近く
(青函連絡船の深夜便に接続)。
8 時間ほどの長旅でしたが、席がとれたのはグリーン車。
食堂車での食事もがっつり楽しんだ記憶があります。
画像の列車は 6 両編成ですが、
当時はグリーン車、食堂車を連ねた 13 両という
堂々たる編成内容でした。
次に乗ったのは中学生。
北海道の祖父が亡くなった時に急遽手配した「ゆうづる」で。
こちらは 21 時過ぎに水戸を出て、翌朝 5 時過ぎに
青森に着くダイヤだったと思います。
3 段寝台の上段で、今思えば非常に窮屈な
スペースでしたが初寝台ということで、
とても興奮した記憶があります。
因みに当時「ゆうづる」は 24 系客車とこの 583 系で
7 往復運転されていました。
乗客減により次第に本数は減り、青函トンネル開通後は
「北斗星」となった列車です。
三度目の出会いも「ゆうづる」。
こちらは 1 号に続行で運転される臨時の 51 号でした。
寝台は下段。中、上段に比べて天地、横のスペースとも
ゆったりで至極快適な夜を過ごしました。
寝台料金は上、中段から 1,000 円アップでしたね。
そしてしばらく間を置いて、
次の出会いは東北新幹線盛岡開業後の「はつかり」。
これも青函連絡船深夜便に接続する列車でした。
盛岡から青森まで途中に止まるのは八戸のみという速達便。
運転時間が短いこともあり、食堂車は営業休止
(連結されていなかった?)になっていました。
私と 583 系との思い出はこれが最後。
その後、大学生の時には、この電車から改造された
普通列車に会いに福島に行ったりという思い出があります。
往時は全国(北海道、四国を除く)を駆け巡った 583系も、
現在残るはこの秋田の 6 両のみ。
かなり老朽化が進んでいますが、
まだまだ活躍してほしい車両です。
私も機会があれば、
引退の前にまた乗車してみたいものです。
したっけ。