今日は社会問題に切り込みます。
各メディアで取り上げられている
このニュースについて。
「従業員いる飲食店は禁煙」東京都の方針に業界団体反発
非喫煙者(むしろ嫌煙家)の
私の視点で物申して見たいと思います。
条例の内容
まず今回話題あげる条例は、
客席面積が100平方メートル以下で、従業員を
雇っていない店舗か、喫煙室のある店舗を
除き、屋内を原則禁煙とする。
というもの。
2020 年に罰則規定を盛り込んだ上での
施行を目指しているそうです。
業界団体は
これに対する業界団体の言い分は
- 従業員がいなければ経営はなりたたない。
- 禁煙すれば客足が遠のき、売り上げが減少する可能性
ということだそうですが、
1.は当然そうなりますが、
だったら対策を講じれば良い話。
それは難しいということで
2. に行き着くわけですが、
これについて、私なりに分析してみます。
本当に客足は遠のく?
喫煙者は少数派
まず我が国における喫煙率を
提示しておきます(調査年度:2017年)。
20 歳代
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30 歳代
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40 歳代
|
50 歳代
|
60 最代
|
全年齢
|
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男 |
22.8
|
32.1
|
36.7
|
35.1
|
21.2
|
28.2
|
女 |
7.0
|
11.5
|
13.7
|
13.1
|
5.6
|
9.0
|
ざっくり全年齢でみますが、
喫煙している人は男性で 3 割弱
女性は 1 割弱しかいません。
まず、「客足が遠のく」視点で
『短絡的』に考えてみます。
お店を禁煙にすることで、
男性 3 割、女性 1 割の
お客さんが逃ちゃうよー
ということになります。
が、果たしてそうでしょうか?
ここで非喫煙者(男 7 割、女性 9割)に
目を向けてみてください。
非喫煙なお客さんは
- 喫煙店でも構わず行く
- 喫煙店は避ける
という 2 タイプに分けられますが、
2.のお客さんを将来的に
取り込める可能性が出てきますよね。
また 1.のお客さんも
禁煙になることでより積極的に
来店するようになるかもしれません。
逆に喫煙者でも、
「禁煙になっても行く」という人は
少なからずいると思われます。
……などと考えれば、禁煙によって
「客足はむしろ増える」
ということが言えますね。
副次効果
「禁煙になっても行く」と
行ってくれる喫煙者は
基本的にマナーの良い
お客さんと考えられますから
客層向上が期待できます。
また、禁煙とすることで
お客さんの回転率は上がると
言われています。
行列ができるような
人気店ではその分売上増に
貢献できるというわけです。
インバウンド
視野を広げます。
2020 年に東京オリンピックが
開催されますね。
となると、外国からの
お客さんも増えてくるでしょう。
彼らの母国、特に先進国では
既に屋内での喫煙が全面的に
禁止となっている国が
たくさんあります。
そんな人達が、
日本の現状を見たらどう
感じるでしょうか?
タバコという視点でみると
先進国といえる状況には
ありませんよね。。
お店の魅力次第
最後に。
そもそもなところを書いちゃいますが、
お客さんをひきつける
「何か」があるというお店は
禁煙にしたところで、
客足が遠のく要因には
ならないんじゃないかなぁ。
というのが私の思うところです。
したっけ。