つい先日、こんな記事を書きました。
猪苗代初滑りは幻のリフトで!? |
(2016/12/26 現在、猪苗代スキー場は
さらに深刻な雪不足のため全山でリフト運休……)。
書きながら、
「昔はもっとリフトが架かってたよなぁ。」
と思い、私の記憶の中にあって
今は廃止されたリフトについて書いてみます。
昔日のマップ
廃止されたリフトをゲレンデ
マップに書き出してみました。
画像中の赤ラインがかつて存在した、
もしくは今運休となっているリフトです。
これらの中から番号をふった 2 本の
リフトについて書きますが、
その前にざっくりゲレンデのコース拡大史を。
ざっくりゲレンデ史
現在、中央エリア・ミネロエリアに別れており、
一時期はそれぞれ別経営だった時期もありましたが、
もともとは一体のスキー場でした。
当初、今でいうところのミネロエリアで
コースがあったのは赤埴大回転コース
(別名国体コース)のみ。
このコースにはリフトがなく、
画像の青色で示した部分には
コースがありませんでした。
すなわち、今回取り上げる
2 本のリフトは、この赤埴大回転
コースを滑るために設置された
ものでした。
では、 1 本ずつその詳細について語ってみましょう。
※中央エリアの一部が猪苗代町営だった
時代もありますが、ここでは割愛しました。
①大沢リフト
ミネロ第3乗り場付近から東坂山頂付近まで
かかっていたシングルリフト。
赤埴大回転コースを滑ったあと、
中央エリアに戻るためのリフトです。
このリフト脇にある大沢コースは
なかなか開放されませんが、
深雪がなかなか楽しいコースです。
廃止は 2007 年春。
②第4リフト(旧称)
中央エリアのトップにかかっていた
シングルリフトです。
ミネロエリアオープン以前は、
赤埴大回転コースを
滑るためにはこのリフトに乗り、
山頂から獣道然とした連絡路を移動
する必要がありました。
山頂からそのまま「天の庭」コースを
滑ることも可能でしたが、
2011 シーズンをもって廃止となった
現在はミネロエリア(第4リフト)から
逆のルートで連絡路を渡ってくる
必要があります。
かくもアクセスに難ありですので、
このコースはいつも空いていて、
超穴場となっています。
旧第2リフト
※ 2021/01/13 追記
冒頭地図の①と②を連絡するように
かかるリフトです。
こちらペアパラレルリフトが
かかっていますが長らく運休していました。
が、2021 シーズンに復活!
休日を中心に運行される予定だとか。
今は「はやま第 6 リフト」という名称のようです。
※ あくまで幻のリフトとして公式サイトに記載なし。
現在の利便性は……?
このように、
ミネロエリア開放により格段に
便利になったように思う一方で、
ミネロ → 中央エリアへの
移動が若干不便になってしまっています。
かつての大沢リフトに乗ればふりこ坂上部へ
登れましたので特に苦労はなかったのですが、
現在のルートは山頂の狭い連絡路と、
一番下の延々と続く緩斜面のみ。
山頂連絡路は狭く、アップダウンもあり
難易度が高いため、初心者さんなどは
下部連絡を選ぶしかないのですが、
そうなるとほぼ真っ平らに近いコースを延々と
漕がされることになり、結構な体力を消耗します。
このお陰で中央とミネロである程度の棲み分けが
できているという見方もありますが、
このスケールを存分に楽しんでこそ
猪苗代の価値があると思いますので、
せめて大沢リフトだけでも復活してもらえないかと
思う今日このごろであります。
※中央・ミネロ間にはシャトルバスの運行があります。
したっけ。
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