一昨日(2019 年 11 月 30 日)の記事です。
この程、T 社から登場した
コンパクト SUV 「ライズ(RAIZE)」に
試乗できましたのでそのレポートを。
≒ ダイハツ ロッキー
「ライズ」はダイハツ開発・生産のクルマで、
同時に登場した「ロッキー」の兄弟車。
見た目にはフロントマスクに
差異があるのみでほぼ同じクルマです。
実車チェック
試乗車のグレードは Z。
最上級グレードです。
試乗車は 2WD(FF)ですが、
全グレードで 4WD も選択可能です。
エクステリア
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2129_R.jpg)
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2130_R.jpg)
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2131_R.jpg)
見た目にはシンプル。
万人受けするスタイルですね。
個人的印象としては悪くないです。
ただ、フロントグリルについては
ライズではなくロッキーの方に
好感を持ちます。
RAV4 に似たグワっと開いた口の
ようなグリルはちょっと好きになれません。
優秀なパッケージ
座席空間
では車内へ。
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2137_R.jpg)
このシート、なかなか良いです。
座り心地もよく、サイドサポートも
それなりにあって身体の収まりがいいです。
レッドのステッチもおしゃれですね。
画像失念ですが、
後席もボディの大きさを考えれば
広いと言えます。
前席より少し高めに配置され
乗車時の圧迫感もありません。
大人 4 人が快適に過ごせると思います。
荷室
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2132_R.jpg)
こちらも十分な空間が確保されています。
試乗車はスペアタイヤが設置されていましたが、
それをレスとすれば床面下には
さらに広大なスペースが広がります。
スキー中積みは?
ここでスキーヤー的チェック。
後部座席を倒した状態で
荷室長さは約 150cm。
私のスキー(170cm)は
対角線上に配してやっと乗るかどうか、
という感じ。
仮に積めたとしても、
他の荷物を載せるときに
色々と制約が出ることは間違いなさそう。
ですので、残念ながらこの時点で
このクルマは選択肢から脱落……
試乗!
では試乗タイム。
運転席に座り、エンジンスタート。
まず目を引くのはメーター。
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2136_R.jpg)
左側の液晶ディスプレイ表示は
設定により 4 種類から選択可能。
デザインも結構凝ってます。
その一方で右側のスピードメーターが
旧来のデジタル表示なのは残念。。。
走り味
今回はディーラー周辺のプチ試乗。
条件としては交通量多めということもあり、
快適に流すという状況はありません。
ですので、街乗り想定の感想です。
軽やか
搭載エンジンは 1.0L ターボ。
走り出しの反応は少し間があります。
が、すぐにターボ加給が立ちあたり
気持ち良い加速を味わえます。
自然吸気ですと 1.5L エンジンに
匹敵するパワーを発揮するという
このエンジンは重量 1t を切る
軽量ボディを動かすには
必要にして十分。
操舵感も軽やかで、
街なかを軽快に走ることができます。
車庫入れラクラク
ライズにはオプションですが、
パノラミックビューという機能もあります。
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2135_R.jpg)
やっとT 社系でも採用
するようになったこの機能、
車庫入れ、駐車場へ止めるときなどに
大変重宝します。
またこの拡張として、
駐車時のステアリング操作を
補助してくれる
スマートパノラマパーキングアシスト(オプション)も
ありますが、こちらはなぜか 4WD 車には
つけることができません。
気になる点は……
では、最後マイナス面をいくつか。
乗り心地
評価は低め。
路面の凹凸を細かく身体に伝えてきます。
DNGA はボディ剛性を高めて分、
足回りも硬いセッティングのためでしょうか。
某ジャーナリストの方の感想によれば
16インチ仕様のモデルは多少良いとのこと。
ただ、そうすると下の G グレード以下を
選ぶ必要があり、ACC などの
快適装備が選択できません。
高速道路をゆったりと流したい。
という用途には対応してくれないんですね。
ここいら辺には矛盾を感じます。
また、試乗車は 2WD。
4WD ではリアサスペンションの
構造が少し変えてあって、
さらに重量も少し増す事から、
多少の しっとり感を感じられるのでは?
電動パーキングブレーキ
快適性でもう一つ。
「ライズ」のパーキングブレーキは、
![](https://outdoor-kaz.net/wp-content/uploads/2019/12/IMAG2138_R.jpg)
ご覧の通り、運転席サイドのレバー式。
個人的にはそろそろこの
クラスにも電動パーキングブレーキが
搭載されても良いかと
思われるところですが、
オプションでも選択はできません。
関連して ACC の制御でも
停止までは行いますが、
保持はできず数秒でブレーキは
解除されてしまいます。
遮音性
エンジンはパワフルですが、
遮音性は低めのようで
回転を上げると耳につく 3 気筒の
エンジン音も心地よいとは言えません。
売れるでしょう
と、最後に難癖をつけましたが、
コンパクトサイズで価格は安く、
動力性能は必要にして十分、
使い勝手もなかなか良い。
となれば、このクルマ、売れるでしょう。
ディーラーの営業さんも
その反響に驚き、急遽試乗車を入れた
とおっしゃっていましたし、
受注数も上がってきているようで。
現時点で納期は 2 ヶ月ほどに
なっているようです。
ただし、じっくり見てみると、
至るところにコストダウンの
苦心の跡?が見て取れます。
長く付き合うクルマですから、
その辺りが許容できる方であれば、
買って損はしないかと。
質感と言う視点でみると、
旧カローラとさほど違いは感じません。
あちらは新型で 3 ナンバーボディと
なってしまったので
(その分かなり上質なクルマになりました)、
5 ナンバーこだわり派の中から、
意外とこちらに流れてくる
人も出てきそうな印象です。
したっけ。