久しぶりに味わうあの緊張感。

今朝、時刻は 6 時になろうかという頃。

いつものように爆睡していた私ですが、

いつものとは違うゆったりと、そして長時間続く揺れに

気づき目を覚ましました。

 

2016年11月22日 5:59 に発生した地震は

今回の地震は福島県沖が震源で

最大震度は 5 弱、マグニチュードは7.3、

震源の深さは 10km とのこと。

 

この地震では津波が引き起こされ、

福島県沿岸に津波警報が発令されました。

 

その後この警報は広域に拡大、

予測では小名浜(福島県)で 3m 規模の

津波到達とのことでしたが、

結局、最大の津波が到達したのは

仙台港(1.4m)だったようです。

 

さらに津波到達時に仙台港付近に発令されていたのは

津波警報ではなく津波注意報でした。

この辺の予想信頼度はもっと

どうにかならんものかとは思います。

 

幸い私は何事もありませんでした。

少し早く起こされた以外は…

 

起こされたついでに

テレビをつけてみると、

かつての大震災のときとは打って変わって、

避難を促すアナウンサーの口調が

明らかに強くなっていることに気づきます。

 

画面のスーパーを見ても、

「逃げろ!」「逃げて!」など

あえて緊張を煽るような表現を

とっているテレビ局ほとんど。

 

今回は結局大事には至らずで、

ほっと胸をなでおろしたわけですけどね

(一部交通機関などは混乱していたようですが)。

そんな今回の報道姿勢、

非難される向きもあるようですね。

 

ですが、この件に関しては、

私はこのぐらいやってしかるべきと思います。

 

大津波がやってくれば、

多くの人たちの命がかかっています。

 

大震災を経験した今となっても

津波の怖さを本当に知らない人はまだまだ多く

(私もその一人かもしれません)、

例えば高さ 1m と津波となれば

「大したことない」と考えてしまう人が

多いかもしれませんが、

実はこの高さの津波でも

人が飲まれた場合は

そのほぼ 100% が死に至る

ということです。

 

5 年前の震災では

冷静に避難を呼びかけ、また、

津波の怖さを知らない人がもっと多く、

大事ではないと思いこんでしまったために

逃げ遅れて犠牲となった方が多かったのでは

ないかと思われます。

 

こうして考えてみると、

今朝のテレビ報道の姿勢は

決して過剰であるとは思いません。

 

こんな災の時に

久しぶりにテレビというものを

見直したというのもなんとも皮肉なものですが。

 

したっけ。